こんにちは!
向田地区 原田です。
先日、薩摩川内市で「川内大綱引き」が行われました。
川内大綱引きのルールを簡単に申し上げますと、
制限時間が設けられていて、
終了後に綱の中心線が陣地に近いほうが勝ちです!
「ここがすごい!川内大綱引き!!」
①わっぜ大きい
長さ365m、直径35cm、重さ7t
※重さ7tは、ホッキョクグマ7頭分です。
②いつ作るんですか?今でしょ!!
さて、こんな大きい綱はいつ作られるのでしょうか?
答えは、当日です!
当日、地元の方や、消防士、自衛隊、高校生、地元企業、などが参加して、綱を練ることから始めます!
私も綱練りに参加しました!
手に持っているものが”わさ”といわれるものです。
これを綱の下に通し、両手でもち、足で転がして練っていきます。
「転がして、転がして、転がして、持ち上げて・・・一歩下がる」
の掛け声のもと、何十回も繰り返します。
これが割りと難しくて、綱が足にのってしまったりと・・・。
でも、大勢でやっている感じが楽しかったです。
綱が3本見えますが、この綱を以下のように3本を1本に練り合わせていきます。
この練り合わせにも、何人もの成人男性が力と声を合わせることで、
一本となっていくのです。
③大名行列??
一本に練り合わせた綱を、みんなで運んでいきます。
長さ365m、直径35cm、重さ7tはこのようにして、運ばれていくのです。
なぜ、運ぶのか?
綱練りする道路と、綱引きする道路は違うので、このように運んでいくのです。
これを中心点まで運びます。
④綱引きの中心はここだ!
中心地にマンホールがあり、そこに”ダン木”をいれます。
綱を引かれて、劣勢になった場合、この”ダン木”にわさをかけることで、
これ以上、引かれないようにします。
⑤本番前
太鼓隊(綱引きを引く合図をする)の登場で、
これから始まる緊張感が漂います。
⑥本番
熱気がすごいです!!
こちらは、両方の押し隊(綱を引く人を邪魔する人)のぶつかりあいの迫力がすごいです!!!!
⑥一番太鼓に注目
一番太鼓とは引けの合図を出す、いわば、綱引きのブレーンであります。
一生に一度しかなれない、大変貴重な役割でなのです。
一番太鼓の腕に注目して欲しいのですが、
手で支えられていますね。一番太鼓の人が手を下ろしたところを見かけなかったので、、手が下りないようにこのように支えているのでしょうか・・・。
必死さが非常に伝わります。
⑦勝負の後・・・
勝負は上方の勝ちでした。
ちなみに、終了後の綱は以下のようになっていました。
ずたずたになっているものをみると、
この綱引きの凄さが伝わると思います。
⑧最後に
大綱引きの凄さは、
大スケールで、大迫力で見るものを圧倒する綱引きと
415年も続く伝統行事でしょう。
しかし、実際に私が見て、伝えたいことは次のことです。
・口伝の綱引き
綱練には設計図はありません。
それなのに、なぜ、今も昔もあの立派な綱が作れるのか?
これは代々伝えっていったからだと思います。
町の伝統行事が少子高齢化や過疎などの原因で少なくなってきていますが、
先祖代々引き続き、今も続いていることは、非常に価値あるものでしょう。