2017年11月、シティセールス人材育成を目的とした「市民講座 薩摩國シティセールス大学」が開講。12月1日、薩摩川内市役所で開講式が行われました。
開講式には、受講生や聴講者など100名以上が出席。続く、東川隆太郎氏による開講記念講座「明治維新150年の今、新しい時代を拓いた郷土人」では、幕末の薩摩藩が輩出した明治維新立役者の人物伝や郷中教育など、当時の人材育成にまつわるお話が披露されました。150年を経た今日にも通じるものがあり、東川さんの軽妙なトークに笑いを誘われつつ、興味深く拝聴しました。
岩切秀雄学長訓示、東川隆太郎さん講演に熱心に耳を傾ける出席者のみなさん。会場は満席でした。
東川さんは間もなく始まる2018年大河ドラマ「西郷どん」でも、時代考証・方言指導等で、出演者のサポートをされています。島津斉彬役をつとめる渡辺謙さんは役作りのため、ご自身で車を運転してやってきたそう。東川さんは助手席に座り、斉彬ゆかりの地を渡辺さんと回られたとの裏話も。
講話では、斉彬の言葉と伝えられる二つの話が紹介されました。”人を用いるには、急ぐものでないという事”=人材育成には時間がかかるものですよ。”ひとつの事業は、十年経たねば取りとめのつかぬものだという事”=ひとつの事業の成果が出るのには十年はかかるよ。。と、斉彬自身が言っていたそうです。斉彬公が藩主だったのは8年間でした。
続いて、オープニング講座として、明治維新150周年記念事業学科の講座が行われました。薩摩川内市公認ガイドの皆さんを対象とし、東川隆太郎さんを講師に、”薩摩川内の幕末明治維新マップ”構想を練ります。受講者全員で作りあげましょう、との意気込みです。市民の皆さんからの情報提供もお待ちしています!
東川さん「先日、薩摩川内の維新ゆかりのツアーを案内してきました。そのなかに、今まであまり有名ではないところをひとつ入れたところ、参加者の皆さんにとても好評でした」とのこと。どこだと思いますか・・・?川内川河口にほど近い湯島。かつて、島津家専用の「お釣場」があったところで、歴代藩主がここに来て釣りを楽しんでいたといわれる場所です。
参考HP:ふるさと薩摩川内
川内川河口付近。ゆったりとした景色が広がります。
講話を終えた東川さん、「勉強して終わり、じゃなくて、何かしらアクションにつなげましょう!」と、言葉を投げかけられました。2020年には、シティセールス大学の集大成として、活動成果と今後の目標をひろく内外に発信するシンポジウム「学園祭」が開催されます。薩摩川内市の未来につながる新たな一歩がスタートした、シティセールス大学の開講式でした。
■市民講座 薩摩國シティセールス大学(4学部・15学科)
薩摩川内市のシティセールス始動10周年となる2020年に向け、シティセールス人材育成と官民一体となった活動の活性化を図ることを目的として設立するものです。★一部学科では、受講生を募集しています。詳細は公式ホームページよりお問合せください(2017年12月1日)