熊本の八代と鹿児島の川内を結んで走る、肥薩おれんじ鉄道。地域の大切な交通手段として利用されているのに加え、近年では観光列車としての活躍も光ります。
2013年にスタートした「おれんじ食堂」は、北薩沿岸の絶景と味覚を楽しめるとあって、強い人気を誇ります。このたび、料理監修に料理の鉄人「ラ・ロシェル」坂井宏行氏を迎え、ますます充実するおれんじ食堂の旅を体験してきました。
新八代から川内を走る第2便「スペシャルランチ」コースに乗車。(2018年4月時点)
おもてなしの菓子は、柑橘入りプチマドレーヌとクッキー。
沿線の名物が出てきますよ。日奈久ちくわ。
しばらく走ると車窓は青に染まります。九州随一と言っても良い、北薩沿岸の絶景が目の前に。ムッシュもコーヒー片手に一息。
きちんとしたカトラリーに、期待が高まります。沿線の特産品を活かしたアミューズ、前菜。軽く燻製をかけた鯛のマリネ、オレンジとの相性も良く、絶品です。
車内にて料理の準備を行います。きびきびと心地良いサービス。
熊本・佐敷駅に到着。おれんじ食堂は途中下車するポイントがいくつかあります。駅構内にて乗客へのプレゼントを受け取るほか、特産品の購入もできます。この日は水俣・福田農場のデコポンジャムがプレゼント。水俣・天の製茶園の和紅茶を購入。
出発が近づくと、鐘を鳴らして知らせてくれます。カランカランといい音色です。
ホームに居合わせた親子が手を振って見送ってくれました。
運転席を横目に、先頭車両から線路を眺められるのも醍醐味。
この日はムッシュのお力でしょうか、、快晴。空の青、海の青が車窓いっぱいに拡がります。思わずパチリ。
まるで海の上を走っているような感覚に。。
この佐敷駅付近の海岸線は、おれんじ鉄道のハイライトのひとつ。ぜひ乗車してお楽しみください。。
水俣駅で途中下車。漫画家の江口寿史さんは水俣の出身。イラストがおれんじ鉄道のラッピング電車になったことも。
車窓から見る、熊本と鹿児島の県境。さかい川にかかる「境橋」
その間にも、お料理はいいタイミングでサーブされます。こちら、ごぼうのポタージュは、今まで頂いた数あるごぼうのスープの類で一番おいしかったです!
車窓の景色をカメラに収め、インタビューを受け、駅で生産者やスタッフ、居合せた皆さんとの交流もしつつ、料理のチェックも怠らない坂井シェフ。その明るさとタフネスの秘密をお伺いしました。インタビューの内容は「後編」でお届けします!