かごしま茶に新しい風。東郷・笹野製茶

薩摩川内市でしか味わえない、様々な体験プランが楽しめる「きゃんぱく」。2018年も新たなラインナップが加わり、好評実施中です。今回、数ある体験プランのなかから「お茶摘み体験&ティーパーティ」に参加しました。

東郷ごしき親水公園にて「水辺のティーパーティ」

みかんやぶどうなどフルーツのまちとして有名な薩摩川内市東郷。実は、川内川の濃い霧が育むお茶どころでもあるんです。東郷でのお茶づくりは、笹野製茶が1977年に製茶工場を構えてから、本格的に始まったのだそう。

薩摩川内市久住町にひろがる笹野製茶・茶園のひとつ。美しく整えられたお茶の木が並びます。新茶の季節から秋口まで収穫は続きます。

こちらの品種は「やぶきた」。新芽の”一針二葉”を摘み取ります。

初夏の陽射しを浴びて育った茶葉。

丁寧に手摘みしていきます。

茶葉からどんどん水分が出るので、蒸れないよう拡げます。

昔ながらの茶摘み道具。軽くて丈夫な竹製品は今も活躍。このまましばらく天日に干します。

その間、笹野製茶の紅茶「べにふうきファーストフラッシュ」をつかったアイスティを頂きました。夏にうれしい、アイスティのかんたんレシピは、水1リットルに2,3g入りのティーパックを4-5つ入れて、冷蔵庫に3-4時間置きます。時間が経ったらティーパックを取り出すと、まろやかな甘みのアイスティができます。

東郷産のぶどうやル・プレジール特製ラズベリー・タルトなど、アイスティと相性抜群♪カットしたフルーツをアイスティに入れて、フルーツティにしても美味。

さきほど摘んだ茶葉。1時間ほど天日に干してから、手でもんでいきます。

「けっこう強めに揉んで大丈夫ですよ」と笹野さん。

ざるに擦り付けるように手もみしていくと、茶葉から出る水分で、しっとりしてきます。

手もみして十分に撚れた茶葉からは、お茶のいい香りがします!緑茶の場合は、この時点で釜炒りなどして火を入れ、発酵を止めます。意外と、お茶ってつくれるものなんですね。。昔は、庭や生け垣に植えたお茶で、自家用のお茶をつくる家庭も少なくなかったのだそう。

今回は紅茶にするため手もみした茶葉をジップロックに入れ、お天気が良かったので、車のダッシュボードに放置することで、熱を加えてみました。

1時間ほど経つと、このとおり!ちゃんと紅茶の色、香りになってます。

ふたたびざるに拡げて乾燥させて、できあがりです。

比較用に並べた緑茶(右)と紅茶(左)。淡い水色(すいしょく)の品の良い紅茶ができました~♪

1977年の創業以来、地元に根づいたお茶づくりをしている笹野製茶。良質な茶葉をたっぷりと贅沢に使った製品は、贈りものにも喜ばれています。

笹野製茶代表、笹野千津子さんと、東郷出身のつん。「お茶の文化を若い方にも楽しんでもらえるような、お茶づくり、楽しみ方、場の提供をしていきたい」と語る千津子さん。薩摩川内市東郷産のフルーツと紅茶のマリアージュ、この夏ぜひ、お楽しみください。

笹野製茶
鹿児島県薩摩川内市東郷町南瀬606
0996-42-4075
オンラインストア:http://sasanotea.jp/
駅市薩摩川内ほか、県内各地の土産店・販売店でも好評販売中です。