新田神社・夏の行事「御神鏡清祭」

薩摩川内市宮内町、亀山に建つ新田神社。初詣、合格祈願、お祝い事など、薩摩川内市民にとって大変なじみ深い場所のひとつです。瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を祀る新田神社は薩摩国の一宮。322段の石段をあがると、境内には大楠の緑の葉がひろがり、夏でも涼やかで厳かな雰囲気が漂います。

新田神社の優しい巫女さんたちと

新田神社では夏にも多くの恒例行事が行われています。毎年7月28日に開催される「御神鏡清祭(みかがみすましさい)」もそのひとつ。神社に所蔵されている73枚の銅鏡を宝物殿より取り出し鏡面を磨くもので、全国的にも大変めずらしい神事だといわれています。

新田神社の社殿にて

国の重要文化財に指定されている三面

粛々と準備が進められます

掃き清められた社殿の内庭

長さ7~8センチの縄をひねって特別な形にしたタワシ。これで鏡を磨きます。

タワシと和紙が配られます。ずらっと並んだ鏡が壮観です。

西郷つんちゃんも一緒に磨かせてもらいました!

園児たちが保護者の皆さんと一緒に、一生懸命磨きます。

つんもお友達と一緒に、きれいに磨くことができました!

園児たちは磨き終えたタワシと和紙を持ち帰り、お守りにします。御神鏡清祭には、子どもの無病息災と、鏡のように曇りのない、心の澄んだ健やかな子に成長するように、との願いがこめられています。

きれいに磨いた銅鏡はふたたび宝物殿へと納められます。

みんなで記念撮影

このほか、新田神社では7月31日の夏越祭(なごしさい)、8月7日に神社が所蔵する貴重な古文書や美術品を一般に公開する、年に一度の御宝物虫干祭(ごほうもつむしぼしさい)など、夏にも多くの恒例行事が開催されています。お盆の帰省の際などに、ご家族・ご親戚で参拝に訪れてみてはいかがでしょうか。歴史の薫り高い、古都・薩摩の国を感じられるひとときとなるかと思います。

新田神社
薩摩川内市宮内町1935-2
0996-22-4722