積み重ねた歴史と伝統。川内大綱引は419回目の秋を迎えます。この大綱引の400周年を記念して始まったのが、薩摩川内子供大綱引です。20回目の節目を迎えた今年、薩摩川内市内の13の小学校が参加し、向田本通りにて盛大に行われました。
上方(赤)、下方(白)太鼓隊。
川内大綱引きと同様、子供大綱引も綱をつくることから始まります。大綱引は長さ365メートル、直径40センチ、重さ7トン。子供大綱引はその約3分の1のサイズですが、それでも迫力満点!辺りには稲わらの匂いが立ち込め、豊穣への感謝と400年以上前から同じように続く伝統を身に染みて感じます。
綱が完成したのち、神事が執り行われます。
太鼓隊が入場
厳かな神事に表情も引き締まる
川内商工会議所会頭 山元浩義氏
平成30年度川内大綱引実行委員長 牧内磨利央氏
審判部長のもと、上方下方、健闘を誓って握手
続いて、応援旗デザインコンテスト表彰式が行われました。
受賞おめでとうございます!
沿道に多くの人が見守るなか、いよいよ綱引が始まります!
一番太鼓を担ぐのは、川内大綱引・今年の三役の皆さん
太鼓が叩かれ、綱引開始です!
いい顔で引いてます!
子供綱引は女の子も参加できます。太鼓も叩きますよー!
練習の甲斐あり、しっかり体重をかけて引いてますね。
上方対下方2本のあと、大人対男子、大人対女子で対戦。
大人が足りない~ということで、つんも参戦!
「頑張ったつんけど、子どもたちが強かったつーん!」
そして、子供綱引のクライマックスは、ふたたび上方下方に分かれ、押し隊も入っての3本勝負!
「手はこうして、相手には出さないようにね」
いざ、勝負!
綱の行方を見守りました!
FMさつませんだいでは現場から生中継を実施。綱引に参加した子どもたちにインタビューを行いました。子供たちは興奮さめやらぬ様子。
すべての勝負が終わり、改めて太鼓隊が太鼓を打ち鳴らして入場します。
結果発表、、今年は上方勝利となりました。
上方一番太鼓おめでとう!父子揃って。
実行委員長の牧内氏(左)、子供綱引部長の田辺屋孝宏氏(右)。田辺屋さんは、第1回子供大綱引で一番太鼓を務め、20周年の今年、子供綱引部長の大役を果たされました。こうして歴史が積み重なっていくんですね。
綱引が終わるころには陽も傾き、祭りの余韻が漂います。
綱はカットされて、参加の小学校や希望者にプレゼントされるのだそうです。
20年の節目となった子供大綱引。参加した子供たちは「大人になったら、大綱引をやりたい」と目を輝かせていました。川内大綱引は9月22日、今年は向田町国道3号が舞台となります。419年目の大綱引、市民挙げての祭りは間もなくです。この薩摩川内の誇る大綱引の伝統とスピリットが、次代を担う子供たちにもしっかりと受け継がれていきますように。
参加の皆さん、おつかれさまでした!ラジオ生中継・取材へのご協力、ありがとうございました。