高校生の夏のスポーツの祭典、全国高校総体。男女バスケットボール競技は薩摩川内市のサンアリーナせんだいをメイン開催地として行われ、8月2日の決勝で令和初のインターハイ王者が決定。7日間の熱戦の幕を閉じました。日本のバスケットボール界が盛り上がりをみせるなか、大会を彩ったスターたち、そして運営を支えた地元高校生の奮闘をお伝えします。
バスケ界のスターがやってきた!
八村塁 選手
2019年6月、日本人初のドラフト一巡目指名により、NBAワシントン・ウィザーズ入りが決まった八村塁選手。田臥勇太選手、渡邊雄太選手に次いで3人目の日本人NBAプレーヤーとなった八村選手は2015年の夏、明成高校(宮城)2年生の時に、母校をインターハイ初優勝へと導いています。ドラフトとサマーリーグを終え日本に帰国していた八村選手が、家族や母校の後輩たちの応援に鹿児島へと駆けつけました!
いちき串木野市の総合体育館で観戦する八村選手(※南日本新聞ツイッターより)
7月28日、妹・八村安美菜選手の在籍する明星学園(東京)の応援に行き…
明成高校の試合を観戦する八村選手(※長崎新聞ウェブサイトより)
7月29日には、母校の後輩たちの応援にサンアリーナせんだいにも来場。八村選手の存在に気づいた会場にはざわめきが起こったものの、観衆は静かにその様子を見守りました。これも八村選手に敬意を払えばこそ。偉大な先輩の訪問を受けた明成高校は飛龍高校(静岡)に勝利。試合後は八村選手と記念撮影をするなど、交流を温めた様子でした。
大神雄子さん
エールを送る大神さん(※鹿児島県バスケットボール協会広報部ツイッターより)
準々決勝が行われた7月31日、女子の試合には大神雄子さん(元日本代表、元WNBA選手・現トヨタ自動車アンテロープスアシスタントコーチ・JBAアンバサダー)が、観客席に混じり試合を観戦。鹿児島のバスケットボール関係者にも激励の言葉をくださいました。
富樫勇樹 選手
大会を支える高校生補助員と(※鹿児島県バスケットボール協会広報部ツイッターより)
受付で頑張る高校生をねぎらう(※鹿児島県バスケットボール協会広報部ツイッターより)
男子の試合観戦に会場を訪れたBリーグ千葉ジェッツふなばし・日本代表の富樫勇樹選手。2018‐2019年シーズンのMVPに輝き、日本人初の1億円プレーヤーとなったことでも話題となりました。準決勝に進出した開志国際高校(新潟)の富樫英樹監督は富樫選手のお父さん。開志国際対福岡第一の試合前にインタビューに応じてくださいました!ありがとうございます。
8月1日採録・約3分
富樫勇樹選手インタビュー(要約)
-ようこそ鹿児島へ
「ありがとうございます」
-誕生日おめでとうございます(7月30日)
「ありがとうございます!」
-けが(指の骨折)の具合はいかがですか
「手術も終わって、もうそろそろリハビリを始めるころかな。大丈夫です!」
-今回は開志国際の応援に?
「けがしちゃって、代表練習に参加できなくて、ひまなので(笑)」
-鹿児島のバスケファンに向けて
「鹿児島でIHが開催されるのも何十年に一度のことと思うのでトップ選手を見て学んでもらいたいなと思いますし、鹿児島もBリーグのチームがあるということで、今後、B1でアウェイで鹿児島に来れることがあれば、嬉しいなと思います」
-千葉ジェッツふなばし、来季に向けて
「去年は、優勝できなかったこと以外はすごくいい結果だったので、それを超えられるように頑張りたいと思います」
-ご自身もMVPを取られ、1億円プレーヤーに。日本のバスケ界の盛り上がりについて
「いろんなことが重なって、渡邉、八村とNBAに入ったり、W杯、オリンピック出場決定と。ほんとにこの1、2年に重なっているので、この勢いを今後に、Bリーグや日本のバスケ界が発展するようにひとりの選手として、いい結果残したいなと思います」
-開志国際対福岡第一について
「福岡第一が断トツで優勝するんじゃないかと言われてますが、かなり強い相手だと思いますし(福岡第一)監督の井手口先生も、父親と大学(日本体育大学)の同期だったのかな。自分が生まれた時からもそうだし、バスケを始めた時からお世話になっているコーチなので。すごく楽しみです」
-全国のファンにメッセージを
「ワールドカップが近いので、日本代表、応援してもらいたいなと思います!」
大会を彩った選手たちに加えて、現役のスター選手やレジェンドたちが多忙の合間を縫って訪れ、より一層の盛り上がりをみせたインターハイ。そこにはバスケ界全体を盛り上げていこうという情熱、後輩を見守る温かい愛情や恩師・関係者への感謝がありました。彼らが見つめる視線の先に、日本のバスケットボール界の明るい未来があると実感するスターたちの来訪でした。
熱戦の記憶(3)へと続きます。
引用元
鹿児島県バスケットボール協会広報部ツイッター:@kabba_k
南日本新聞ツイッター:@373news_twit
長崎新聞ウェブサイト:https://www.nagasaki-np.co.jp/
(※該当記事はリンク切れになっています)