焼酎王国鹿児島。薩摩川内でも市内の居酒屋や家庭で飲まれるお酒といえば、芋焼酎ですよね。伝統的な芋焼酎が愛され続ける一方、フルーツの香りを打ち出したしたものや、ソーダ割りでの飲み方など、芋焼酎の新しい楽しみ方も提案されています。そして近年、国産ウイスキーブームに続いて起きているのが「ジャパニーズクラフトジン」ブーム。地元薩摩川内を代表する焼酎蔵、山元酒造がこの春、満を持して送り出すクラフトジン「GARAPPA #01 CRAFT GIN」をご紹介します。
開発から営業までGARAPPA GINをプロデュース!山元酒造の戸川礼央奈さん
ジンとはベースとなる蒸留酒にジュニパーベリー(西洋ねずの実)をはじめとするボタニカル(ハーブ、フルーツ等)を漬け込むことで香りと風味をつけたお酒で、ジントニックやマティーニなど代表的なカクテルに使われています。2000年代後半からの世界的なジンブームを背景に、日本の大手ビールメーカーや九州の焼酎メーカーが酒づくりで培った技術を生かし、続々とジンづくりに参入。鹿児島の蔵元も例外ではありません。
発祥の地であるオランダ、代表的なジンメーカーを持つイギリスをはじめとする欧州産のジンと肩を並べて…
ゆずや桜など日本ならではのボタニカルを使用した国産ジンが人気を集めています
国産ジンが先行するなか、開発にあたり戸川さんが思ったことは「後発なので、なんといってもおいしくないといけない!」ということ。そこから、ベースを芋にするのか麦にするのか、蒸留にしても減圧なのか常圧なのか、風味づけに使うボタニカルの選別、組み合わせ、漬け込むタイミングなど、数百以上の組み合わせを試したそう。気の遠くなるような作業を繰り返し、これだ!と思えるものがついに完成。開発に2年をかけた山元酒造の自信作です。
ウェイクボードの選手として国内外で活躍していた戸川さん。川内川でも練習していたそう。
「ガラッパクラフトジン」と名付けたのは、川内川の伝説の生き物「がらっぱ」(河童)の贈り物だと感じたから。5つのボタニカルのうち、ダイダイは九州産、柚子は鹿児島県産を用い、日本ならではの伝統、自然、魅力を感じるジンが誕生しました。「ジンはアルコールの香水ともいわれます。ソーダ割で華やかな香りを楽しんで」と戸川さん。おすすめカクテルはその名も「ガラッパボール」。グラスに氷を入れ、ジン20ml、ソーダ180ml、カットレモンを添えて。手軽につくれて家飲みにもぴったり。
薩摩川内市向田、The Bar。市内外の飲食店にて順次提供スタート
すっきりとした飲み口なので、乾杯から食事酒として、おつまみのお供にも。あらゆるシーンで楽しめそうです。
薩摩川内市五代町、山元酒造の敷地内には小売店を併設
主人公の五代くんと同じ名前ということで、焼酎「さつま五代」の広告に登場していた高橋留美子さんの漫画『めぞん一刻』
歴代の銘酒がずらりと並びます。薩摩川内の歴史や人物、行事にちなんだお酒も数多く送り出しています。酒は町なり、を感じます。
100年を超える伝統の焼酎蔵、山元酒造のラインナップに新たに加わったガラッパジン。薩摩川内を感じる一杯をぜひ。
川内駅1階・駅市薩摩川内をはじめ、全国の酒販店にて好評販売中。
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