薩摩川内市から鹿児島市方面に向かう国道328号、通称「入来峠」。その奥には豊かな自然が広がっています。緑と水の織り成す景色を求めて、出かけてきました。
岩下仙峡「践祚の滝」
うわさに聞いていた「践祚の滝(せんそのたき)」。階段状に積み重なる岩肌を清らかな水が滑り落ちていきます。人が切り出し、積み重ねたようにも見える石は自然の彫刻。長年の水の流れが造り出したものです。周囲の風景は屋久島の白谷雲水峡に似た雰囲気も感じます。
践祚の滝への行き方
国道328号から「入来城山ゴルフ場」に向かいます。
正面にゴルフ場の建物が見える場所まで来ると、
「岩下仙峡」と書かれた看板があります。ここを左折し、ゴルフ場の私道を通り抜けます。
鉄柵(開けてあります)を通り過ぎ、細い山道を車で降りていきます。滝入り口の手前、右手側に駐車スペースがあります(写真上1)。ここまでの道路は離合時には注意が必要かと思われます。運転が心配な場合は鉄柵を通りすぎ、左手側に現れる路肩(車1~2台ほどのスペース有り)に車をとめて徒歩で降りて行くのもおすすめです。※徒歩20分程度。
写真上1から徒歩で直進すると、左手に「践祚滝」看板があります。ここから滝まではすぐ近くです。登山靴や軍手を装備していくと安心です。あたりは緑が生い茂り鬱蒼としていますので、明るいうちに行き帰りされることをおすすめします。
歩いて進むと道々に白い可憐な花が迎えてくれます。エゴノキとクロアゲハ。
ガクウツギ。鮮やかな緑、水音、鳥の声に包まれる癒しのひととき。
ゴルフ場まで来た道を戻り、328号に戻る手前で「清浦ダム」方面へと左折して降りていきます。こちらも細い山道ですが、途中に内之尾の棚田を見ることができます。
清浦ダム
国道328号に接続するかたちで築かれています。
新緑に包まれる豊かな水がめ。春には桜も美しい場所です。
1974年竣工。石碑の文字は当時の鹿児島県知事、金丸氏によるもの。
薩摩川内市中心地から車で約40分。「践祚の滝」は、まだまだ穴場の観光スポットです。神秘的な風景をぜひその目で確かめて。
鹿児島県薩摩川内市入来町浦之名(うらのみょう)