深まる秋。おいしい新米の出回る季節となりました。薩摩川内市樋脇町、市比野温泉郷にあります原田米店は創業昭和13年。80年以上この地域でお米に携わってきた老舗のお米屋さんです。三代目の原田匠(はらだ・たくみ)さんは、2021年現在、鹿児島県に3人しかいない五ツ星お米マイスターのひとり。
店内には薩摩川内市を中心とした県内産のお米から、米どころの新潟や山形など、お米界のトレンドをつくる最前線の人気品種まで、原田さんが厳選したおすすめのお米が並んでいます。
そんな原田さんが、お米と併せて推しているのが「雑穀」です。玄米をはじめ、黒米や赤米、もち麦入りのご飯など、ヘルシー志向のお店やおしゃれなカフェなどでも目にする機会が増えてきました。「いろんなお客様がいらっしゃるなかで、体形や体調に気を遣われる方向けに、白米以外にも提案ができればなと思い、おすすめしてきました」と話す原田さん。
そもそも「雑穀」とは何を指すのでしょうか?「精米した白米以外の穀物を総称して『雑穀』と言っています。身近なものでも数十種類以上あります」と原田さん。「精米していない玄米も入りますし、給食のご飯に入っている押し麦もそうですね、もちきび、あわ、そばの実など、挙げればキリがないくらいです」
原田米店にも、さまざまな雑穀が置いてあります。なかでも原田さんのイチオシがこちら!「五穀米」です。「おすすめというか、自分が一番好きなのがこれですね。色合いもですし、甘さ、香ばしさ、粘り。厳選した5つの雑穀を合わせたのがこちらです」。小分けにした袋に、左から「もちきび、赤米、煎り大豆、押し麦、黒米」の順に並んでいます。縞模様が美しいですね。原田さんのお母様が始められたというこのパッケージは、穀物をひと種類ずつ手作業で詰めています。
ほかにも、やわらか玄米、発芽玄米などの玄米類や、五・十・十六と、さまざまな雑穀を数多く合わせたものもあります。スパイスのように瓶詰めにした雑穀も、新たに販売しています。単品で購入し、気に入った雑穀を自分でブレンドしてみては。
お米2~3合に、五穀米の小袋をひとつ。洗ったお米に振り入れて普通に炊くだけ!
もちきびの甘み、煎り大豆のナッツのような食感、黒米のもちもち感、赤米の噛みごたえ、押し麦のプリっと感など。ふんわりと炊き上がったお米のなかにあらわれる雑穀の味わいが楽しい。すこし味が濃いめのおかずとも相性の良い雑穀ごはん。
なんとなく「体に良さそう」というイメージがある雑穀ですが、具体的には何が良いのでしょうか?「雑穀には、白米だけでは不足しがちな食物繊維やビタミン類が含まれています。彩りの良さ、それぞれの雑穀が持つ甘み、粘り、香ばしさ、食感の違いなど、見た目や味を楽しみながら、不足しがちな栄養もお茶碗一杯のなかで摂ることができる、というのが魅力です」と語る原田さん。薩摩川内市のふるさと納税サイトでも人気の高い原田米店の雑穀米。ぜひ、新米と一緒にお試しください。
原田米店
薩摩川内市樋脇町市比野2454-1
0996-38-0054
9時~18時
原田米店、駅市薩摩川内、遊湯館など薩摩川内市の各店舗のほか、「原田米店」オンラインストアで購入可能です。