げそ太郎の一期一笑#42 | 薩摩川内観光物産ガイド こころ
ピックアップ 2025.09.26

げそ太郎の一期一笑#42

げそ太郎の一期一笑 #川内

おはげそラッチョ!

げそ太郎

人の縁とは時に不思議で、時に素敵な人生を描いてくれます。
今日はそんな縁がたくさんあるお店をご紹介します。
そのお店とは中郷町にあるホルモン縁さん。
お店の厨房には現店主の佐竹さんと前店主の杉元さんが立っています。

元々こちらのお店は杉元さんが30年前に
秘伝の自家製の味噌だれを使用したホルモン料理のお店を営んいました。
そしてこのお店で30年前にアルバイトしていたのが現店主の佐竹さんだったのです。

ここから更に不思議な縁がつながります。
杉元さんは5年前に最愛の奥様を亡くされました。
奥様と一緒にお店を切り盛りしていた杉元さんは悲しみのどん底に陥り、
またご自身のヘルニアもありそのままお店を閉めていました。

お店を閉めて4年が経過した昨年、8年ぶりにたまたまスーパーで佐竹さんと再会。
当時会社員をしていた佐竹さんは杉元さんに
「お惣菜のお店をやろうと思っている」と話し、その準備を進めていました。

それを聞いた杉元さん。
「お店をあげるからやらないか?」と佐竹さんに提案しました。

佐竹さんは、
「やりたかったことは違ったけど、この味噌ホルモンの味は絶やせないと思いました」
と、お店を受け継ぐことを決意。

なぜ久しぶりの再会でお店をやらないか?と提案したのか聞いてみると
「アルバイト時代の佐竹さんの仕事を見ていた奥様が佐竹さんがこのお店を継いでくれたらいいな」
と言っていたそうです。

奥様のこの言葉が縁をつくりました。さらに杉元さんがお店を閉めた5年間
「今日はやっていますか?」と毎日電話がかかってきていたそうです。

そのお電話に対して常に
「いつか開けますので待っていてください」と答えていた杉元さん。

お客さんの言葉も縁をつくっていたのです。
それにしても5年間お客さんを待たせる味がどういう味なのか?
かなり気になります。

佐竹さんはお店をオープンするために仕事をやめ、
秘伝の味噌の味を必死に覚えます。
そして今年4月18日、名前も「ホルモン縁」にしてオープン。

名前の由来は
人との縁を大切に、先代の奥様の名前が「緑」さんと字が似ていることから

ここでも縁を大切にしているのがわかります。
味噌は手作りで、作り始めたら1時間は鍋から離れられないそうです。

メニューはホルモン料理と豚肉の料理があり、
その中にちゃんぽんかやうどんを入れるアレンジもできます。

今回僕は味噌ホルモン定食のちゃんぽん麺入りを頂きました。

ボリュームある見た目ですが、
実はこの中には約350グラムの野菜も入っているのです。

口元に持ってきた時の香りがよく
一口食べると甘めに味噌の味で間違いなくお米に合う!
ちゃんぽん麺はもちもち食感で歯応えよし!
麺にもしっかりタレの味が染み込んでいて疲れた体に効く美味げそラッチョ!

佐竹さんのご両親がお野菜を作っていて、
時期になれば佐竹さんのご両親が作った野菜を使用するそうです。

前店主と現店主の「縁」に、
お客さんの縁が加わり大きな幸せの輪の「円」になった
素敵なお店ホルモン縁さんにぜひ行かれてみてください。

では、ごきげんよう。


ホルモン縁
営業時間 11時30分〜14時30
定休日 月曜日
TEL 0996202456



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