2015 大綱引実行委員長インタビュー
今年で416年を迎える川内大綱引について、実行委員長の垣内 猛さんにお聞きしました!
プロフィール:日光設備株式会社 代表取締役 垣内 猛 様 47才
Q:実行委員長はどのような事をされているのですか?
A:今年で416年の歴史がある川内大綱引。400年祭から保存会ができ、実行委員長を行うのは今回で2回目です。(実行委員長を2回務めるのは垣内さんが初!)
全体がスムーズに進められているか確認し、確実に綱引が行われるように管理を行っています。
Q:縄は何処で作られているのですか?
A:川内大綱引保存会の中で施設管理委員会という組織があり、一年かけて制作しています。
今年は365玉の縄を使用しており、綱の長さは400m、重さは7tあります。
綱を作る道具と行程が鹿児島県指定無形民族文化財・薩摩川内市指定無形民俗文化財に指定されています。
Q:上方・下方の事務所は何を行っているのですか?
A:大綱引開催の2週間~10日前に正式に設置され、主に自陣の方への勧誘・綱引の作戦会議を行っています。
Q:上方・下方はどのように分けられているのですか?
A:特に決まっておらず、ご自分の意志で決める事も出来ます。
中には絶対に○方!と決めている方もいらっしゃいます。
Q:綱引を見る時のポイントは何ですか?
A:綱の真ん中に押し隊がいて相手の陣地に突進してぶつかり合い、敵の体制を崩します。
相手側が疲れたところで号令を出し、一気に引きます。
Q:川内大綱引に参加することで得られることはありますか?
A:綱引は人付き合いで作られていると思います。
今まで関わったことのない世代の人と関わることで、人との付き合いの幅が広がります。
また、勝とう!!という気持ちで一致団結することもでき、これからの人生の中での人間関係を作り上げることが出来ますよ。
Q:見学に来られる方へ一言
A:第一に怪我には十分気を付けてほしいです。
綱が引かれている方の後ろは特に見ごたえがありますよ!負けないように一生懸命です!
また、押し隊は川内大綱引独特の勇壮な綱引の主力ですのでぜひご見学にいらしてください。
≪川内大綱引のルール≫
川内大綱引は、一般的ないわゆる綱引きとは異なり、独特のルールで行われます。
上方(赤)と下方(白)に分かれ、それぞれ大きく4つの部隊で構成されます。
◇ 太鼓隊 ◇
一番太鼓から十番太鼓まで、一列に並んで一斉に太鼓を打ち鳴らします。
引き隊は、この太鼓の合図に合わせて綱を引くので、攻撃を指揮する重要な役目です。
◇ 引き隊 ◇
綱を引く部隊です。太鼓の合図に合わせ、大綱にくくりつけた「引き綱」を一斉に引きます。
◇ 押し隊 ◇
相手の陣地に突進してぶつかり合い、敵の体制を崩す部隊です。川内大綱引独特の勇壮な綱引の主力となります。
◇ ワサ係 ◇
綱が相手から引かれ形勢不利となった際に、それ以上引かれないように綱の最後尾にある「ワサ」を、中央の「ダン木」にかけます。
一番太鼓・大将・押大将は「三役」と呼ばれ、部隊を統括する大変名誉ある役です。
*お忙しい中ご協力いただき、誠にありがとうございました*
編集:薩摩川内市観光物産協会