2016年8月28日(日)
入来町副田の諏訪神社にて太鼓踊りが奉納されます。
FMさつませんだいでは、8月21日(日)16時台に元村鉦踊り保存会会長にお話をお伺いしました。
島津藩政時代の入来郷では、元村上集落(もとむらかみしゅうらく)にある諏訪神社において、旧暦の7月28日の御法楽(ごふらく)と称する大祭日に太鼓踊りが奉納されていました。
この頃は太鼓踊りは、7月踊りと呼ばれていました。(現在は、毎年、8月下旬の日曜日に大祭を行っています。)
昭和時代の入来の太鼓踊りは、4種類あります。
上名楽(かんめ)
下名楽(しもんめ)
一本矢旗【副田楽】(いっぽんやばた【そえだがく】
蜻鈴舞(あけすめろ)
上名楽は上名(朝陽地区)で踊り子が構成され、下名楽は黒武者から古市までで構成されていましたが、明治以後は黒武者、山下、池頭、上原などの各集落で踊るようになりました。
副田楽は下手地区で踊られ、蜻鈴舞は中組、山口、平石地区で踊られています。
元村の太鼓踊りは、明治以降、副田楽から独立し、大里善作氏(おおさと ぜんさく)によって、下名楽を骨子に諸類の楽を混成編曲した、今の元村楽が出来上がりました。
本来の下名楽より、やや派手な響きを持つ編曲となっています。
元村鉦踊り
旧入来町時代、昭和の50年頃は諏訪神社奉納後町内、浦之名から副田温泉場と周り夕方は20時過ぎまで踊りあかし、その後、魚屋を貸し切って刺身、ツケアゲをつまみに焼酎を酌み交わしていました。
しかし、残念ながら昭和53年の踊りを最後に途絶えてしまい・・・
7年前もう一度復活させようと練習を重ね、33年振りに復活。
昔のテープレコーダーをひっぱりだしたり、京都まで行って鉦を探したり、鯉のぼりから衣装を作ったり・・・
今から5年前、地元の橋の完成祝いで復活し披露し、その年の大祭で奉納出来ました。
2016年の大祭で奉納するのは4つの保存会です。
元村鉦踊り保存会、下手一本矢旗、山下太鼓踊り、朝暘太鼓踊り
(練習風景)
今年の太鼓踊り披露場所
(2015年の様子)
元村鉦踊り保存会
下手一本旗太鼓踊り保存会
朝暘太鼓踊り朝穂会
中須金山踊り保存会
写真・情報提供
入来地区マツシタさん