3月の桃の節句。入来麓の旧増田家住宅には大勢の人が訪れ、地区の皆さんと一緒に、華やかなひな祭りのお祝いを楽しみました。
お祭りのメインイベントは、この町に代々伝わってきた伝統行事「かえんそや」
地域の女の子たちが、着物を着て風呂敷包みを手に、ぞくぞくと集まってきます。
おなじみ、入来小学校ジュニア歴史ガイドの皆さん
旧増田家住宅内のおひなさま飾りは、地区の皆さんのご家庭に伝わっているものを展示しています
三味線と歌の披露
ひな祭りの物語に耳を傾けて
ご見学の皆さまと一緒に、薩摩兵児(さつまへこ)を歌いました。
♪おどま薩州薩摩の不二才~
ジュニア歴史ガイドの皆さんもスタンバイ
地域の方が寄贈してくださった歴史ガイドの衣装をまとって。黄色いはっぴに加えて、こちらは凛々しく。
この日の最年少ちゃん
歳の小さい順に、並んで
バックステージも華やか
ジュニア歴史ガイドの皆さんが「かえんそや」の由来を説明します
いよいよ登場です!
みんなで輪になり、お重を開きます。それぞれ持参したお菓子が入っています。
「かえんそや(交換しましょ)」と声を掛けあいながら、持ち寄ったお菓子を交換していきます。
お箸でつまんで交換するのも、面白いですね。ひと昔前は家庭で手作りした、いこ餅やようかんなどを持ち寄っていたそう。
ひととおり交換が終わったら…
蓋をとじて風呂敷に包みます。この場では食べないのですね。
」
つるしびな、帖佐人形のおひなさまも
掛け軸もひな祭り仕様に。お隣はあの!西郷どんの手による書ですよ(レプリカ)
かわいい三姉妹さん。おつかれさまでした!
この日は1歳から小学6年生までの地域の女の子たちが集まりました。参加できるのは6年生までなんだそう。一時期は、子どもの数が少なくなり、途絶えていた「かえんそや」。地域の伝統行事を絶やしたくないとの思いで、参加地域をひろげ2015年に復活。移住してきたご家族の参加などもあり、今年は総勢24人と、にぎやかにお祝いすることができました。
地域の皆さんのつながりの場として、観光資源のひとつとして、伝統行事に新たな価値が見い出されています。
「かえんそや」に合わせてお披露目された、ご当地菓子「雪窓院」
雪窓院(せっそういん)とは、入来を治めた入来院家、重聡(しげさと)の娘。敵中突破で有名な島津義弘、義久、金吾さあ踊りで有名な歳久らの母親となったお姫様です。その人物にインスピレーションを得て、しっとりとしたかるかん生地で、入来名産の金柑入り白あんを包んだお菓子。試作を重ねて今後は、薩摩川内市の「かしの樹」さん等で、販売が予定されています。
来年も皆さん一緒に「かえんそや」しましょうね♪
〒 895-1402 鹿児島県薩摩川内市入来町浦之名35-2
TEL:0996-44-5200
時間:9:00~17:00
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