シティセールス大学「まち・くらしデザインキャンプ」

薩摩川内市シティセールス10周年となる2020年に向け、シティセールス人材育成と官民一体となった活動の活性化を図ることを目的として設立された薩摩國シティセールス大学。2年目を迎えた現在、15の学科で300名超の学生が研さんを重ねています。

10月25・26日の2日間にわたり開催された「まち・くらしデザインキャンプ」では、中心市街地活性化学科と次世代エネルギー学科の取り組み事例紹介を中心に、通常の受講生に加えて、全15学科の受講生や外部からの参加者も受講できるオープン講義として多くの参加者が参加し、活発な意見交換が行われました。

岩切市長あいさつ

薩摩川内市 観光シティ・セールス課 有馬課長よりシティセールス大学の趣旨説明がありました。

薩摩川内市の中心市街地について。近年、高層集合住宅が建設されたこともあり、人口減少傾向の薩摩川内市のなかで、中心地の人口は微増しているのだそう。

中心市街地活性化学科の概要と、講座の進捗状況を、UDS(株)の中川社長が説明。「旅の目的そのものになるような、泊まりたいホテルがあるか」「鹿児島純心女子大学が市内にはあるのに、街なかで女子大生を見かけないのはなぜ」「将来のキャリアが描ける街になっているか」など、薩摩川内市の課題も提示されました。

中心市街地を活性化させるための4つのキーとして「ホテル/カフェ」「伝記ブックセンター」「こどもFUTURE CENTER」「ランドリーカフェ」が挙げられました。市在住の人のみならず、観光客や外国人、またすべての年代の人に関わる施設、サービスを想定しているダイナミックなものです。

コンセプトを頭に入れたところで、実際に街を歩いてみます。

国道3号沿いのアーケード。バスの本数は多く、比較的公共交通の便の良いところですが、平日の昼間に歩いている人はまばら。

リブンプラスのウインドウには季節のディスプレイが施されており、通りに華やかさを演出しています。

北部循環バスでも薩摩川内市をPRしています。どこから乗っても降りても150円!

アーケード街のフラワーショップ。大綱を大胆に飾り、地域を愛する気持ちが伝わってきます。

国道3号から1本奥に入った「ほっぴぃ通り」川内プチモールと表記されています。薩摩川内市を代表する焼酎銘柄が看板に。

通りを歩きながら「ここは人気店」「ここには昔〇〇があった」など、話も弾みます。数十年にわたり営業されている老舗の金物店。

店内にはぎっしりと品物が並び、卸売りと小売りを兼ねている感じです。

実際に通りを歩いたところで、ふたたび講座に。いまの街に足りないもの、あるといいなと思うものを具体的なアイデアに落とし込んでいきます。

宿泊施設をつくるとしたら?という例のもと、参加者で視点やアイデアを出し合っていきます。施設のオープンが目的ではなく、そこでどんな体験ができるのか?そしてそれは、薩摩川内市の歴史や文化に根ざしたものが好ましい、というところまで言及されていたのが印象に残りました。

2020年のシティセールス大学「学園祭」に向けて、各学科の取り組みが進んでいます。これから少しずつ具現化していく”未来の薩摩川内市”に、期待がふくらむ「まち・くらしデザインキャンプ」となりました。

薩摩國シティセールス大学