藺牟田池を楽しもう! 外輪山登山編

薩摩川内市祁答院(けどういん)町の山奥。深い緑に包まれ、群青の水をたたえる藺牟田(いむた)池は周囲およそ4kmの円形の湖です。藺牟田池を中心とする一帯は県立自然公園となっており、四季折々の植物や希少種のベッコウトンボをはじめとする多様な生きものが生息しています。

市民の憩いの場として長年親しまれている藺牟田池ですが、近年のキャンプブームや新しい生活様式の影響もあり、さらに注目が集まっているようです。いろんな楽しみ方がある藺牟田池、今回は外輪山登山に行ってきました。

藺牟田池は飯盛山の噴火でできた火口部に水がたまってできた火山湖です。周囲を標高400~500mの火山群に囲まれています。愛宕山、舟見岳、交葛(こかずら)山、竜石(たついし)、山王嶽、片城(かたしろ)山、飯盛山を外輪山七山と呼ぶようです。

登山の時間は、1山で1時間、2,3山で2時間、外輪山1周で5時間が目安となっています。体力と相談しながら、チャレンジしましょう。

今日は竜石から藺牟田池を眺めることを目標に、愛宕山から登山スタート。駐車場・アクアイムのある場所から最寄りの山になります。

紅葉を見ながら歩いて行きます。登山道は整備されていますが、やや急こう配の道が続きます。息が上がるので、初心者はゆっくり登っていきましょう。

トレイルランニングの練習でしょうか、駆け上がってくる登山者とすれ違いながら、歩んで行きます。

20~30分ほどで、愛宕山山頂に到着。2020と記された新しい標識が設置してあります。頂上ですが、見晴らしはありません。続けて、舟見岳を目指します!

分岐には道しるべがあります。

ところどころにベンチもあり、休憩しながら自分のペースで歩くことができます。

枯れ葉の積もる道をアップダウンしながら、舟見岳に到着。

舟見岳山頂もあまり眺望はありません。ここから外周道路に向けて下っていきます。新しい階段が整備されていました。

階段を降りきると道路に出ます。

道路を歩いて竜石方面へ向かいます。

竜石登り口です。ここからやや急こう配の道を登って行きます。

竜石到着の前に、交蔓(こかずら)山の標識があります。この辺りは平坦な道が続きます。竜石前に最後の登りがあるので、頑張って!

空が明るくなり、岩々が視界に入ってきます。頂上に到着です!

竜石からの眺めがこちら!藺牟田池を見下ろし、向かいの飯盛山、周囲の外輪山そして遠くは霧島連山を望むことができます。写真右側にあるのが竜石です。竜石を祀るほこらもあります。竜石にまつわる伝説から、恋愛成就スポットにもなっているようです。山頂のスペースは広くはありませんが、2,3組の人数なら食事をしたり、写真撮影をすることが可能です。様子を見ながら譲り合ってお過ごしください。登山の達成感を味わいながら、しばし休憩しました。

降り道は来た道を含め3つあります。湖側の道から下山すると、出口に竜石伝説の掲示板があります。

外輪山一周を目指す方は山王嶽へどうぞ。今回はこれでフィニッシュとします。初心者でも2時間~2時間30分ほどで登ることができました。

外周道路を歩いて降りて行きます。飯盛山と湖面に映る逆さ山が見えました。

お茶畑の緑に、黄色く色づいた銀杏。秋の景色を満喫できます。

竜石を降りてから30分ほど歩くとキャンプ場入り口付近に着きます。ここから藺牟田池をぐるっと歩いてみることにしました!

後編に続きます。