薩摩川内の最旬!パワースポット

2021年1月。今年は密を避け、ゆっくりと初詣をされる方も多いのではないでしょうか。初詣も兼ねて、薩摩川内市の話題のパワースポットを訪ねました。長年の薩摩川内市民でも「知らなかった!」という場所、ご紹介します。

最旬スポット、竈門神社

まずは、いま最も旬のスポットといえるでしょう、竈門神社。漫画『鬼滅の刃』大ヒットにより一躍注目を集め、訪れるファンの方も多いのだとか。現在、開発が進む川内駅東口エリアにあります。

平佐麓自治会館の奥へと進みます。

竈門神社はその名の通り、火の神とかまどの神を祀る神社。

鳥居の横に由来の案内があります。平佐北郷家は江戸時代中期より現在の薩摩川内市天辰で生産されていた平佐焼を保護し、発展させたことでも有名。最盛期には複数の窯元を抱えていたことが、竈門神社が信仰を集め大事にされてきたこととつながるのかもしれません。平佐焼と窯跡の詳しい話はこちらのレポートをご一読ください。⇒「平佐西の歴史散策(2)平佐焼窯跡」

ゆっくりと参拝させて頂きました。

竈門(かまど)の文字が見えます。

静かな住宅街にたたずむ竈門神社。氏神様として地域の人びとに愛され、守られてきた歴史があります。参拝の際は川内駅周辺の駐車場等をご利用のうえ、徒歩にて訪れることをおすすめします。

 

薩摩国の一の宮、新田神社

薩摩川内市民の祈りの場、憩いの場として親しまれている新田神社。薩摩国の一の宮である新田神社には古来よりずっと、そして現在も一年中多くの参拝客が訪れます。

300段以上ある石段。中腹から下の石段は部活動の練習などに使われることも。取材の日も川内北中学校野球部の皆さんが練習をされていました。

掛け声とともに勢いよく駆け上がっていきます!

運動も兼ねて一番下から石段を上がるのも良いですが、境内のすぐ近くまで車で上がれます(駐車場あり)。ですが、自分の脚で一段ずつ数えながら、一度は上がってみたい石段。映画『大綱引の恋』ロケ地にもなりました。

境内の子抱き狛犬。よく見ると小さな犬を抱っこしています。安産祈願に訪れて、触れていく方も多いそう。

新田神社で参拝し、おみくじを引きました。いいことありますように。

さて、これで終わりじゃありません。新田神社社殿の右奥にある可愛山陵へと向かいましょう。

可愛山陵

レポート「神亀山ウォーキング」より。可愛山陵は鹿児島県に三つある神代三山陵のひとつ。明治七年、ニニギノミコトの眠る墓として当時の宮内省に認定され、現在に至るまで大切に管理されています。

可愛山陵側の石段を降りていくと出会うのがこちら。亀のような大木の根っこです。可愛山陵、新田神社の建つ山は「神亀山(しんきさん)」と呼ばれ、上空から見ると文字通り、亀の形をしています。

新田神社パンフレットより

石段を降りて車道に出たら、ここから知る人ぞ知る二つの神社「中陵神社」「端陵神社」へと向かいます。

車道から国道三号方面にため池と駐車場があります。ここに車を停めて徒歩で向かうと、二つの神社の入り口までは約10分です。

御陵下運動公園が右手に見えてきたら、左手にさつま薬局・薩摩川内店があります。ここの角から小さな道に入ります。

道なりに歩いて行きます。「グリーンライフ」「亀山苑」施設の裏手側になります。フェンス沿いに歩いて行くとのぼり旗があり、ここが入り口です。扉を開けて入ります。入り口奥の左手前に中陵神社、右手奥側に端陵神社があります。

中陵神社

ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの子、ホノスソリノミコト(海幸彦)の墓と伝えられています。

鳥居をくぐり、石段を上がっていきます。

神話「うみさち、やまさち」で知られる海幸彦。山幸彦との争いに敗れ、隼人の祖となったと伝えられる人物です。

端陵神社

ニニギノミコトの妃、コノハナサクヤヒメの墓と伝えられています。

大木の緑に包まれながら、苔むす石段を登っていきます。木洩れ日が神秘的。

市街を見下ろす高台に祀られているコノハナサクヤヒメ。心地よい空気のなか、参拝しました。

ふたりの出会いのエピソード等が案内板にあります。神話のロマンにしばし思いを馳せて。

皆さまにとって花咲く一年となりますように。

冬は霧のたちこめる薩摩川内。深い霧がよく似合う、ミステリアスな神話や歴史に彩られた土地、でもあります。身近なパワースポットめぐりとして竈門神社そして新田神社、中陵神社、端陵神社とぜひ一度、訪れてみるのはいかがでしょうか。