まもなく梅の季節到来。東郷藤川

菅原道真公ゆかりの東郷・藤川天神に多くの方が訪れる季節となりました。梅の町そしてフルーツの町として名高い東郷。参拝の行き帰りに訪ねたいスポットと藤川の名産品をご紹介します。

久保茶屋

薩摩川内市・川内駅から車で約25分。藤川天神の手前、県道46号沿いに久保茶屋はあります。軒先には地元産の新鮮な野菜や果物、花き類がならび、季節の移り変わりを感じさせてくれます。

もとは酒屋だったという久保茶屋さん。県外から訪れるお客様も多く、芋焼酎は豊富な品揃え。

もちろん、梅酒もありますよ。「にごり梅酒【梅太夫】」が世界一に輝く(⇒紹介記事)など、おいしい梅酒づくりに定評のある山元酒造製。藤川天神のラベルでお土産品にぴったりです。

こちらは薩摩川内市内の酒店のみで販売されているもの。はちみつで甘みをつけた優しい味わいです。

「鹿児島の森をもっと身近に」をコンセプトに展開するFujikawa HINOKI Projectの製品。タンブラーやコースター、マスク入れを販売しています。

これはなんだか分かりますか?けせんとは、ニッケ(肉桂)と呼ばれるクスノキ科ニッケイ属の木のこと。鹿児島では「けせん団子(小豆団子をけせんの葉で包んだ菓子)」で、ご存知の方も多いでしょう。年間を通して暖かい気候の地域に育ち、鹿児島県内では庭先によく植えられていたそうです。けせんの根の皮にはシナモンのような香りと甘みがあり、古くから八ッ橋やニッケ飴に使われてきました。

利用方法の一例です。焼酎一升瓶に一束のけしんを漬けて「けしん焼酎」。ほかにも飲み物のマドラーとして使ったり、天然の芳香剤として活用できるそう。とても自然ないい香りがします。期間限定の商品、見つけたらぜひ手に取ってみてください。

束の内側に細めの根っこが入っています。サトウキビのようにかじって味わいます。シナモンミントのような、すっきりとした甘み。お話をうかがった70代の方によると「昔から藤川天神のみやげものといえばけせんだったのよ。藤川天神までの道は今のように便利ではなくて、願掛けのために遠いけれども行くという感じだった。帰り道にけせんをかじりながら帰った記憶があります」とのこと。ある年代以上の方にはとても懐かしいものかもしれませんね。

もうひとつ、この季節ならではの名産品がこちら。藤川で生産している「森園いちご園」のいちごです。平成2年からいちご栽培をはじめた森園悦郎さん、その前は自動車メーカーで設計士をされていたそう。故郷にUターンし、いちご作りに精力的に取り組まれています。

大粒のとちおとめ。

左から「かおり野」「よつぼし」「とちおとめ」

森園いちご園のいちごは「天神苺」と表記があります。久保茶屋をはじめ薩摩川内市内のスーパーでお買い求め頂けます。(農園での販売はありません)「いろんな味があるので、食べ比べて楽しんでください」と笑顔の森園さんでした。

久保茶屋の奥には食堂もあり、野菜たっぷりちゃんぽんをはじめ、ダシのきいたうどん・そば等が好評です。茶屋の奥さまが「藤川は昔からお米がおいしいと言われてきたの。寒暖差があって水がきれいなのが良いんでしょうね。だから野菜やフルーツもおいしいのかも」と目を細めて話されていたのが印象的でした。梅の季節、天神様のご利益と藤川の自然の恵みを楽しみに、ぜひお出かけください。

けせん・けせん団子参照サイト:かごしまの食ウェブサイト・かごしまの郷土料理

久保茶屋

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