げそ太郎の一期一笑 #30

おはげそラッチョ!

乾き亭げそ太郎さん

先日子供の頃住んでいた町を車で通ってみました。全く新しい景色になっているところがほとんどのなか僕が子供の頃からあるお店が今でもあったのは嬉しくてテンションが上がりました。今日はそんな懐かしい食べ物を提供するお店をご紹介します。

隈之城町にある果蔵(かくら)さん。去年7月にオープン。現在オープンして1年ちょっとですが、実は元々は青果卸業をしていて、そこから数えると60年以上お店を営んでいます。

そんな果蔵さんの店内はイートインスペースがあり、そちらではランチプレートやパフェに飲み物などを楽しめ、テイクアウトではお弁当やお惣菜に焼きたてパンにフルーツサンドなど盛りだくさんのメニュー!さらに新鮮な果物など所狭しと並んでいます。

この果蔵さんが昨年末に復活させたあるグルメがあるんです。
それが【天使のアップルパイ】

ん?聞いたことないよ?という方慌てないでください。この天使のアップルパイ、実は15年前に惜しまれつつ閉校になった川内純心女子高等学校の学園祭で販売されていたアップルパイなんです。果蔵オーナーの猿渡さんの妹、文子さんが「昔よく食べてた純心高校のアップルパイを復活させたら、そこに関わっていた人や食べたことがある人みんなが喜んでくれるんじゃない?」と猿渡さんに助言。その言葉を聞いて当時純心高校にいたシスターにお会いしてレシピを頂き、そこから試行錯誤を繰り返しようやく当時の味が再現できたそうです。

昨年の秋から通年提供できるようにと、りんごの品種を変えて作られているのですが、当時使用されていたりんごの品種は紅玉(こうぎょく)。このりんごの旬が今からの10月頃〜11月頃。まさしく当時のアップルパイを完全再現。

僕は初めて食べたのですが生地の中にりんごが惜しみなく使用されていてりんごの甘酸っぱい香りが口の中に広がり幸福感に包まれて美味げそラッチョ!このアップルパイは懐かしむ人だけではなく初めての人も楽しめますね。

純心高校のアップルパイを復活させたいと助言した猿渡さんの妹、文子さんは現在闘病中とのこと。ぜひたくさんの人がこのアップルパイを手に取り笑顔になってる姿を見せて妹さんを笑顔にできたらと思っている今日この頃の僕です。

では、ごきげんよう