春の観光シーズン、甑大橋開通に沸く甑島。鹿児島県本土からフェリー・高速船で気軽に訪れることができ、手つかずの大自然と、ほどよい旅のサービスが訪れる人を魅了します。今回は日帰りでも楽しめる下甑・長浜港から訪れやすい人気スポットと漁師さんから教えてもらった穴場のビーチをご紹介します。
川内港高速船ターミナルから甑島(里港)まで最速50分。日帰りできる島旅。
喫茶くるみ
下甑の船の玄関口、長浜港ターミナル内にあります。下甑の名産品タカエビを8~9匹使ったふんわり食感のタカエビコロッケ入りシーフードフライ定食1,000円をはじめ、とんかつや天丼などボリューム満点の定食がいっぱい。地元の人も観光客も集うお店です。
薩摩川内市下甑町長浜913-4長浜港ターミナル内
電話 09969-5-1012
営業時間 ランチ11:00~14:00 (L.O.13:45)
定休日 月曜日
いつ行ってもお客さんでいっぱいの喫茶くるみ。小さなキッチンはフル稼働しています。島人の胃袋から旅人の旅情まで、心あたたかく満たしてくれる食堂です。
宿と食堂 ampersand
長浜港から歩いて行ける人気カフェ、ampersand(アンパサンド)。1階ではカフェとランチ、2階は宿泊ルームとして営業しています。港のすぐそばにありながら、隠れ家のような落ち着いた雰囲気で、自家製ランチとスイーツを頂くことができます。宿泊者限定の夕食&朝食も素晴らしく、甑島に一泊するなら迷わずおすすめしたい宿です。宿は一組限定ですので、予定を立てたらお早目にお問合せください。
ケーキとコーヒーのセット800円。最新情報はお店のInstagramをチェックしてくださいね。
薩摩川内市下甑町長浜1227-4
営業時間 11:00~15:00
定休日 水・木曜日
瀬尾観音三滝
こちらは下甑を代表する観光スポットのひとつ瀬尾(せび)観音三滝。長浜港からは車もしくはバスのご利用が一般的です。付近にはキャンプ場を備え、夏でも緑深く、涼しげな場所です。名の通り三つの滝があります。写真上が三番目の滝です。大きな台形の岩を清流がレースのカーテンのように流れ落ちる様は必見です。時間に余裕があれば、ぜひ階段を上がり二番目の滝までご覧ください。
佐之浦ビーチ
瀬尾観音三滝からさらに南へ。こちら、知る人ぞ知る佐之浦ビーチです。砂浜ではなく、小さな玉石の海岸です。打ち寄せる波に、石がコロコロと音を立てます。
潮の満ち引きがつくる玉砂利の山。転ばないように気をつけて降りてくださいね。
おだやかな春の波音にリフレッシュ
車での訪問をおすすめします。長浜から手打方面に向かい、青瀬トンネルを抜けて上写真「佐野浦バス停」前を右折し、道なりに進んでいきます。地上からはちょっと見つけにくく、「船に乗っていて気がついた」とは教えてくれた漁師さんの弁。まだまだ知られざる佐之浦、プライベートビーチのように楽しめます。ぜひ、訪れてみてください。
下甑の特産品タカエビ
景色を満喫したら、下甑のお土産もぜひ持ち帰ってください。おすすめはタカエビ。薩摩甘エビとも呼ばれるタカエビは、甘くてプリプリ、エビ好きにはたまりません。お刺身やマリネなど生で頂いても美味しいですし、コロッケや茶わん蒸しなど、加熱しても柔らかくふわふわとした食感が楽しめます。有頭エビは上質の出汁が取れますので、まるごとおみそ汁にすると絶品です。3月までは休漁のため、冷凍タカエビが購入可能(写真上)、長浜港ターミナル内販売所等にてお買い求めください。
漁の時期には生タカエビの購入も可能です。※タカエビ漁は4~6月と9~12月に漁を行い、1~3月と7・8月は禁漁期間。長浜港から徒歩で行ける場所にタカエビの集荷場があります。詳しくはこちらの記事をご参照ください⇒1泊2日こしき島旅(2)
下甑の思い出とお土産を手に
夕陽に見送られて、日帰り島旅の締めくくり
今回は甑島・下甑のスポットをご紹介しました。上甑、中甑そして下甑と、同じ甑島でもそれぞれに違う個性を放つ甑島。リピーターを引きつけてやまない理由はそんなところにあるのかもしれません。甑大橋がつないだ3島の魅力、ぜひ体感してください。