2020年8月29日。甑島の悲願「こしきはひとつ」が、甑大橋の開通により、ついに実現。開通を祝福するような青空に包まれて、薩摩川内から甑島への日帰り旅。こしきしま日帰り旅(1)、(2)の続きをどうぞ。
12:00 宿と食堂 ampersand にてランチ
甑大橋をあとにし、長浜に向かいます。甑大橋(鹿島側)から長浜港までは車でおよそ30分。下甑に入ると、いよいよ島の手つかずの自然が迫ってくる印象です。上甑が開放的で明るい女性なら、下甑は寡黙な男性のイメージでしょうか。
長浜港の少し手前に、宿と食堂 ampersand はあります。代表を務めるのは、ご結婚を機に福岡から甑島へとやってきた中野理恵さん。「今はもう、福岡よりこちらの方が長くなりました」という理恵さん。
近所の方が分けてくれる野菜や、自分たちで育てているハーブやフルーツをふんだんに使い、腕をふるっています。もともと手作業やものづくりが好きだったそうで、「今は料理にハマっています」と笑顔。
ampersand(アンパサンド)とは”&”のこと。上・中甑と下甑、島の人と旅の人、のように、何かと何かをつなぐ存在に。との思いが、名前には込められているそうです。
日替わりワンプレートスープ付。この日はひじきと雑穀入りハンバーグがメイン。サラダ、雑穀米入りご飯、ハーブ入り味噌スープと優しい味わい。島育ちの若いいちじくはスライスしてサラダにトッピング。ほんのり甘くプチプチとした食感がアクセントに。
「下甑にようこそ」と迎えてくれたのは、下甑観光案内所にお勤めの唐澤智子さん。この日はドリンクをテイクアウトに来ていた智子さん。彼女もいろんなきっかけがあり、甑島にやって来た移住者です。「上甑は私にはまぶしい(笑)下甑が落ち着く」という智子さん。「夜のこしき、朝のこしき。シーカヤックやサップヨガも最高ですよ」。これからの展望のひとつに「ゆっくりのんびり島でワーケーション。そんな過ごし方をしてほしいです」と未来を描く智子さんでした。
窓の外には長浜港を望む。明るい陽光に満ちて。
ランチのあと、理恵さん手作りのケーキが目に。選びきれず、シフォン、チーズケーキ、くるみ入りチャイパウンドを盛り合わせ。
温かく落ち着いた雰囲気の店内。
テーブルやいす、照明も心地よく。
島のレモンをシロップ漬けに。
美味しそうなキッシュもお手製。
島の暮らしに耳を傾け、外の日射しも忘れるくらい、のんびりと美味しい時間を過ごしました!
ampersand(アンパサンド)では宿泊もできます。次はぜひ泊まりたい!と後ろ髪をひかれながら、次の目的地に向かって出発です。
宿と食堂 ampersand
ランチタイム:11:00‐16:00
薩摩川内市下甑町長浜1227-4
09969-5-1018
宿泊のお部屋の様子はこちら:こしきツアーズウェブサイトリンク
お店のインスタグラム:ampersand
こしきしま日帰り旅(4)に続きます