薩摩川内市神田町のリノベーションビル、HUB satsuma-sendai city を舞台に開催されたチャレンジキッチン「平成食堂」。先にお伝えしたレセプションを経て、いよいよ本番!4月11日のディナーに行ってきました。期待を裏切らない、まさにローカルのおいしさ、楽しさが凝縮されたひととき。ご覧ください。
平成食堂の夜
19:00- Dinner Time Slot 2
ランチタイムは親子丼。数量限定、先着順での提供でした。11時30分のオープンから満席、大好評のうちに終了しました。続くディナータイムは事前予約で完売。17時~、19時~と2回に渡り提供されました。
期待とともにドアを開く
19時すこし前にお店に着くと、食事を終えた皆さんが満足そうな表情でお店から出てきます。「ひさしぶりにちょっと飲んだ~」と、すこし紅潮した笑顔の女性たち。楽しそうな様子にこちらも嬉しくなります。
Dining & Bar STRESS 永原良太さん
はじめの一杯は「いちごのキールロワイヤル」と「サワーポメロのソルティドッグ」。
地元産のフルーツをたっぷり使ったフレッシュなカクテルで乾杯。
地鶏と金柑
しっとり柔らかな地鶏とほんのり甘酸っぱい金柑のマリアージュ。新玉ねぎがアクセント。鳥刺し文化を誇る鹿児島ならではの一品。
地蛸と春野菜
chill out 食堂の定番メニューを「平成食堂」のためにドレスアップ。新鮮な地ダコとていねいに火入れした春野菜をテリーヌに。崩すのが惜しい、春を描いた印象派のような一皿。それぞれの野菜の甘み、プリっとした蛸の弾力。春だな。。
かき揚げ
エシャレット(島らっきょ)とあおさ、しらす。春の海の幸たっぷりのかき揚げ。郷土料理の「がね」のようでもあり、イタリアンのゼッポリーニ(ピザ生地に海藻やチーズの入った揚げもの)のようでもあり。サクサク、カリカリの食感に、潮の香りがひろがります。
フル回転のキッチン
chill out 食堂 瀬戸山覚シェフも真剣なまなざし。
金柑のカクテル
前菜はどれもお酒との相性がよく、軽やかな味わい。2杯目には、金柑とオレンジのカクテル、ビオの白ワインを選びました。メニューの食材と飲み物がリンクしているのもいいですよね。
肴場かっちゃんファイヤー 西野大輝さん
明るい声が小気味よくフロアを回します。
ディナータイムも佳境に
卵麺
レストランの賄いによく出されるという「貧乏人のパスタ」。チーズと卵があれば作れるからか、この名がついていますが、平成食堂のそれはひと味違います。パンチェッタも麺も選び抜かれたもので、レセプションの時にも「ちっとも貧乏人じゃないじゃないか」とツッコミが入っていました。もちもちの麺に、シャキっと歯ざわりのよいたけのこ。半熟の黄身がまろやかに味をまとめます。
黒豚のカツレツ
メインは黒豚のカツレツ。チーズとハーブの衣をまとったお肉は柔らかくジューシー。たっぷりサラダも添えて、金柑のカクテルと。豚肉とかんきつ類の相性はばっちりです。
茶菓子 桑茶のティラミス
締めくくりのデザートは桑茶のティラミス。お茶のリキュールを使ったデザートカクテルを合わせて頂きました。ぽってりと甘いカスタードに桑茶の風味が引き立ちます。
いつものホームを飛び出して、ディナーラッシュを駆け抜ける!
お腹もココロも幸せいっぱい。ごちそうさまでした。
21:30‐ Bar Time
時計の針はあっという間に進み、デザートを終えるころにはバータイムの時間に。
食事の余韻に浸りながら、もう一杯だけ頂きました。
飲食店の仲間や友人たちも駆けつけて
通りで語らいながら
Stay Local 地元を楽しもう
平成元年生まれ、同い年の3人が揃い、始まったチャレンジキッチン「平成食堂」。永原さん、瀬戸山さん、西野さんの言葉にボルテージはクライマックスへ。場の一同で静かに祝杯をあげ、熱い一日を終えました。地域の豊かな食を囲んで、顔なじみも初対面の人も、そこにいる誰もが笑顔になれる場所。レストランとは街の顔であり、胃袋であり、社交場であると改めて感じます。3人の挑戦、サポートした面々、訪れたゲスト。みんなでつくりあげた素敵な舞台でした。
写真協力