薩摩川内・夏の風物詩「ほおずき市」

今年もこの季節がやってきました。鮮やかな朱色に思わず顔がほころぶ、大きなほおずき。無病息災・魔除けとして古くから飾られ、重宝されてきました。江戸時代中期に始まった東京浅草寺の「ほおずき市」を筆頭に、日本各地の初夏を彩るほおずき。薩摩川内市でも地元産のほおずきが並ぶ「ほおずき市」が7月初旬より順次、開催されます。7月10日・11日の開催を控えた「祁答院(けどういん)ロード51」を訪ねました。

大きな実、鮮やかな朱色が元気をくれます

川内駅から車でおよそ30分。緑に包まれる山あいに、ふる里市場物産店・祁答院ロード51はあります。

代表の園田泰偉さんは生鮮食品を取り扱うこと50年!「地元生産者の皆さんがいいものを作っている。品質に自信を持って販売することで、地域に貢献したい」と話します。空手道の師範も持つ園田さん、エネルギッシュなお仕事ぶりです!

ほおずき市に合わせて、すいか市も同時開催。おいしいすいかの選び方、種に当たらない切り方など、専門家ならではの技を教えてくれますよ。

ほおずきを育てる池田さん

今回で15回目となる祁答院ロード51のほおずき市。祁答院で生産が始まったのも、およそ15年前から。農業委員会の役員が大分に視察研修に出向いた際、特産品となっているほおずきに注目。種を分けてもらい、祁答院で生産を始めたのがきっかけだそうです。「気候が合っているのかもしれませんね。ハウス栽培ですが、寒暖差があるのが向いているようです」と生産者の池田さん。冬の間に苗をつくり、1月~3月に植え付け。7月に合わせて出荷できるよう、育てていきます。「肥料もあまり要らず、栽培が特に難しいというわけではないが、気が抜けないですね」と池田さん。心を込めて栽培するからこそ、大きく真っ赤なほおずきになるんですね。現在、薩摩川内市では祁答院をはじめ、入来や樋脇でも栽培されています。

2日間で5000本!売れるというほおずき。ほおずき市では生産者さんも臨戦態勢で次々と補充をされるとのこと。ずらっとほおずきが並ぶ圧巻の風景は、写真愛好家にも大人気です。当日は新型コロナウイルス感染対策を取って販売を行います。状況により人数制限などありますので、ご協力をお願いします。

タレントの乾き亭げそ太郎さん「鹿児島でいちばん、ほおずきが似合う男!」

この日はテレビ中継でいらっしゃいました。げそ太郎さん、実は川内生まれ。プライベートでもちょくちょく薩摩川内市各地を訪れています!

中継を見て駆け付けたファンの方と。

薩摩川内市特産「ほおずき」特売会場

◇祁答院ロード51(0996-55-0851)
7月10日(土)~11日(日)9時~16時

◇東郷ふれあい館(0996-42-0010)
7月17日(土)~18日(日)9時~16時

◇道の駅樋脇 遊湯館(0996-38-2506)
7月24日(土)~25日(日)9時~16時

祁答院のソウルフード、牧瀬パンの「ひまわりパン」。FMさつませんだいパーソナリティ早水さんも「レトロなパッケージが可愛い」と手に取っていました。