げそ太郎の一期一笑 #7

おはげそラッチョ!

早いものでFMさつませんだいで【げそ太郎の一期一笑】が始まり7カ月が経ちました。
色々な方にお話を聞いて「えー!そうだったの?」と驚くことがまだまだたくさんあります。
先日も川内山形屋の中にある【永野商店】さんの鯛焼きに驚きました。
いや、うまだと言った方が皆さんには伝わるかもしれませんね。

永野商店さんは創業約45年。薩摩川内市民のソウルフードとなっている、うまだいや、たこ焼きなどを売っています。
うまだいとは鯛焼きの中にあんこではなくウィンナーとマヨネーズが入っている
人気商品です。
何故あんこではなくウィンナーとマヨネーズなのか?
実はオープン当初は金生饅頭とあんこの鯛焼きを焼いていたそうです。
1975年12月にリリースされた歌「およげ!たいやきくん」のブームで鯛焼きがたくさん売れて
いましたが、いつしかブームが下火になり鯛焼き自体があまり売れなくなってきたそうです。
そこで店主の永野さんは面白半分で鯛焼きの中をあんこではなく色々と変えて作っていたとのこと。

「今まで何種類くらい作りましたか?」と尋ねたら「100種類以上は作った」と永野さん。
色々と作っていたある日、お店の前を通りかかった女子中学生にウィンナーとマヨネーズを
入れたのを食べて貰ったら、「美味しい!これを絶対に商品として出してほしい」と
言ってきたので、それから売り出したら人気が出たそうです。

僕も食べて思いましたが不思議とあとを引く美味しさでペロリと完食。
平日でも200個以上売れるのもわかります。
大きさは通常とミニがあり、お腹の具合と相談して選べるのは嬉しいですよね。
鯛焼きの皮は中身を邪魔しないように甘さ控えめにしているそうです。

「逆にこれは合わなかった中身はあります?」と聞くと
「パイナップルやバナナは意外と合わなかったかなぁ・・・そしてサバやイワシは生臭くて
ダメだった」と。
固定観念に囚われずに色々と挑戦するこの柔軟な発想がすごい!見習いたい!と
僕は思いました。

現在72歳の永野さん。「お客さんが続けてくれというので、なるべく健康で長く続けられる
ように頑張りたい」とおっしゃってた笑顔が印象的でした。