藺牟田池を楽しもう! 散策編

薩摩川内市祁答院町、藺牟田(いむた)池。四季折々の植物や希少種のベッコウトンボをはじめとする多様な生きものが生息し、市民の憩いの場として長年親しまれています。近年のキャンプブームや新しい生活様式の影響もあり、さらに注目が集まっている藺牟田池。外輪山登山のあと、池の周囲を散策しました。

冬の藺牟田池。「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(ラムサール条約)」登録湿地であり、ベッコウトンボの生息地保護区となっています。

自然公園管理事務所に隣接するキャンプ場。

車で乗り入れることができ、持ち込みテントを張ってキャンプを楽しむ方が増えています。ここからサイクリングロードに降り、歩いて行きます。

膳取石(銭取石)伝説。昔むかし、湖畔には人々が集い、暮らしていたのかもしれません。

湖の北西部には泥炭層が堆積し、低層湿原となっています。「藺牟田池の泥炭形成植物群落」は、国の指定天然記念物です。

あのとんがりは竜石かな。。

レンタサイクルを楽しむ親子。

藺牟田池、深さはどれくらいだと思いますか。意外と浅くて、一番深いところで2.7m、平均水深0.8mの「浅い湖」なんだそうです。

人なつこい猫にも会いました。

三姉妹のような落羽松(ラクウショウ)。湿潤地に適し、幹の周りに呼吸のための呼吸根(気根)が出ているのが見られます。

国の天然記念物に指定された歴史は古く、1921年(大正10年)3月のこと。2021年は100周年になりますね!

藺牟田池疎水水門のあたり。藺牟田池から取水するために1741年に着工、15年かけて全長380mのトンネルを掘り通し、完成しました。

完成により水田が開墾され、疎水の恩恵にあずかったと掲示に記されています。

飯盛山と紅葉。

藺牟田池では一部の禁止区域をのぞき、魚釣りができます。この日も釣り糸を垂らす人々がいました。

園内にある外来魚回収ボックス。藺牟田池の貴重な生態系を守るために、ご協力よろしくお願いします。

藺牟田池入り口駐車場に帰ってきました。周囲4キロ、ゆっくり歩いて1時間ほどの散策を楽しみました。

藺牟田池ではボートも楽しめます。白鳥やカモたちと遊びましょう。

鳥のえさ100円。

レンタサイクルは1人乗り400円、2人乗り500円です。

優しい女の子がえさをあげていました。

静かな場所で季節を感じながら身体を動かして、気分もリフレッシュ。冬の藺牟田池、おすすめです!

帰り道のお楽しみを二つ、ご紹介します。

松田農場・松田さん

藺牟田池、冬の味覚といえばきんかん。藺牟田池ふもとの松田農場では甘くて大粒のきんかんを産地直売しています。山登りで疲れた身体に心地よい酸味と甘みがぴったり。生で食べておいしいきんかん、ぜひ味わってくださいね。

贈答用にも大人気の松田農園のきんかん。直売所は藺牟田池ふもとの道路沿いにあります。8:30~17:00。電話:0996-56-0426。

もう一か所、立ち寄ったのは道の駅「樋脇」遊湯館。2020年10月にリニューアルオープン。地元の特産品販売に加えて、レストランやテイクアウトフードの販売がさらに充実しています。道を挟んだ向かい側の「マルニ味噌らーめん」とともに、樋脇市比野の人気スポットとなっています。お買い物をしてから、外の足湯に向かいました。

島津の殿様に「天下の名泉」と讃えられた市比野温泉。こちらの足湯は無料で利用できます。お買い物のついでに、行楽の帰りに、気軽に利用できるなんて嬉しいですよね。山歩きの疲れも、いくらか回復した気がしました。

登山、散策、ボート、サイクリングといろいろに楽しめる藺牟田池。ますます人気のスポットとなりそうです!

[ボート・レンタサイクル問い合わせ先]
さくら湖商店:0996-56-0820
浮島平原商店:0996-56-0922
※問合せ対応時間:10:00~17:00。平日は営業していない日もあります。

[キャンプ問い合わせ先]
広場での持込テント(オートキャンプ)は、資料施設「アクアイム」へお問い合わせください。
アクアイム:0996-56-0085