新田神社の武者祭

令和2年正月。今年も新田神社に初詣に行かれた方も多いでしょう。新年の寿ぎの空気漂う1月7日に「武者祭」が毎年行われます。600年の歴史があるといわれ、豊作や商売繁盛、家内安全などを祈願する新田神社の神事のひとつです。

男の子は水色の裃(かみしも)、女の子は緋袴(ひばかま)を着装し、厳かな雰囲気。神事のあと、弓を射る神官と園児らは参道(八幡馬場)へと移動します。

整列して八幡馬場へと向かう

太鼓橋を渡る

春には花見客でにぎわう参道。桜には堅いつぼみが。

多くの見物客、報道陣に囲まれて

ひとり2本ずつ矢を持ち、表情もきりりと

弓を射るのは数え歳七つになる年長組の園児25人。神道では7つまでが「神の子」とされているそう。

1.5メートルの大的に向かい、数メートル離れたところから狙います。丁寧に矢を合わせ、力いっぱい放ちます。

11月くらいから、この日のために練習を重ねてきたということです。美しい所作を披露してくれました。

みくに幼稚園の園児のみなさん、おつかれさまでした。

園児と入れ替わりにやってきたのは2人の武人。

さすが、武人の弓はスケールが違います。

十数メートル離れた場所から大的を射抜きます。見事な的中に拍手が沸きました。

すべての矢が放たれたのち、神官が大的を確認。「いいですよ」の合図で、見物客が大的に殺到します。

大的の紙をちぎって家に持ち帰り、魔除けにする習わしです。お子さんが射抜いた部分の紙を持ち帰ります、という親御さんも。

「私たちも分けてもらいました」と嬉しそう。

大的を持ち、八幡馬場を後にします。

神官と武人は神殿へ向かいます。太鼓と鉦を打ち鳴らしながら、石段を登っていきます。

神殿にて無事に武者祭を終えたことを報告。武人のふたりもほっとした表情でした。

毎年七日に行われるため、七日的(なのかまと)とも呼ばれる新田神社の武者祭。七草がゆの日でもありますね。正月三が日に初詣に行きそびれた方は、武者祭の見学も兼ねて、この日に参拝するのもおすすめです。新田神社には神代三山陵のひとつ「可愛山陵」があり、さらには知る人ぞ知る「中陵(なかのりょう)」「端陵(はしのりょう)」も近辺にあります。6月の御田植祭、7月の御神鏡清祭など、古来より現代に続く様々な神事には全国的にも珍しいものがあり、価値のあるものです。参拝するのは初詣だけ、ではもったいない。薩摩國の一の宮、われらが町の新田神社をもっともっと知って、楽しんでください。

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