【対談・上】AIと前園真聖 幼少期の記憶と川内大綱引の魅力を語り合う

薩摩川内市の記事が2022年3月7日付けの日刊スポーツ新聞大阪本社版に掲載されました。以下、記事と写真を転載致します。


テーブルに並べられた特産品を前に笑顔のAI

鹿児島県の北西部に位置し、おいしい食材や温泉、島全体が国定公園に指定されている甑島(こしきしま)など、自然の恵みにあふれている薩摩川内市。2020年8月には甑島の中甑島(なかこしきしま)と下甑島(しもこしきしま)を結ぶ甑大橋が開通し、2021年1月には九州新幹線の停車駅である川内駅の隣にコンベンションセンター「SSプラザせんだい」がオープン。

近年、目覚ましい発展を遂げている。その同市について観光大使を務める3人、シンガー・ソングライターのAI、元サッカー日本代表の前園真聖、塩田浩一日刊スポーツ新聞西日本執行役員が魅力を語り合った。

 

説明する塩田執行委役員

.塩田浩一日刊スポーツ新聞西日本執行役員.今回はよろしくお願いします。おふたりにとって、薩摩川内市はどういう場所ですか?

.AI.私にとっては、じいちゃんとばあちゃんに会いに行く場所で、子どもの頃はしょっちゅう行っていましたね。市比野(いちひの)温泉のグリーンヒルっていうホテルによく家族で集まって温泉に入ったり。自然もいっぱいあったので、虫を取ったりして遊んだ記憶もあります。

真剣な表情で話を聞く前園

.前園真聖.僕は東郷町の出身で同級生がうなぎの養殖場をやっていたのでけっこうそこに遊びに行ったり、フルーツの町なので友達とブドウ狩りとかもしていました。僕の家族も市比野温泉とかに行って、家族風呂みたいなところによく入ったり、藤川天神に行った記憶があります。

.塩田.薩摩川内市といえば、伝統行事の川内大綱引があります。都会に出ている人たちもその時期は戻ってくるお祭りで、AIさんの曲が主題歌になっている映画「大綱引の恋」(2021年公開)の題材にもなりましたが、実際に見たことはありますか?

川内大綱引について語るAI

.前園.薩摩川内市の一大イベントだと思うんですけど、僕は1度もちゃんと生で見たことがなくて。でも、兄貴は綱を引いたり、参加していて、このお祭りに向けてモチベーションを上げていたのを見ていました。ニュース映像で見ただけでもすごいので、実際に見たらあの綱の大きさとかにびっくりすると思います。

.AI.今までの歴史映像とか映画のシーンなどで見たことはあります。映像でも迫力がすごくてカッコよかったので、生で見てみたいと思いました。あの大綱を引くには相当なパワーがないとダメでしょうけど、あそこにいたら燃えるでしょうね。綱の重さは7トンですか!? 持ち上がらないだろうけど、1回持ち上げてみたい(笑い)。

.塩田.ああいう勇猛果敢なイベントはなかなかありませんからね。続いて、甑島についてもお話を伺いたいと思います。

◆川内大綱引
毎年9月秋分の日の前日に開催。上半身裸の約3000人の男たちが直径40センチ、長さ365メートル、総重量7トンの大綱を引き合う。激闘は2時間にも及ぶ。